こんにちは!ロードバイクも食べることも大好きな当サイトの管理者「旅すけ」です。
今回は,淡路島サイクリングの後編。
四方を海に囲まれ,美しい海岸線をぐるりと巡る淡路島1周約150kmのサイクリングを1日でサクッと走ってしまうなんてもったいない!と思い,洲本市,南あわじ市と2泊しながらグルメも景色も満喫している今回の旅。
明石駅まで新幹線輪行で移動し,淡路ジェノバラインで淡路島へ渡って淡路島の東側を走った前編に引き続き,淡路島の西側半分を走った旅の後半の様子をご紹介します。
そして,ゆっくりじっくり2泊しながら走ってみたからこそ「アワイチ150kmをサクッと1日で走る理由」について感じるものがあったので,その考察を書いてみようと思います。
まずは,南あわじ市での2泊目を終えた旅の3日目の様子からどうぞ!
❶ 人気の観光スポットは開店前が,と(撮・取)りやすい
愛車を客室内に持ち込ませてくれた2泊目の宿「フェアフィールド・バイ・マリオット兵庫淡路島福良」でも心地良い目覚めで朝を迎え,予定より早かったのですが,出発してすぐに上り区間が控えていることも気になり,8時にはチェックアウトしました。
3日目のスケジュールはこんな感じです。
午前中に南側の登り区間を済ませたら,後は海岸線の平坦区間のみと思っていたのですが,一部迂回路区間の出現があり,予定したより多めにクライムを味わわせていただきました!
走行後のサイコンでの標高は以下のような感じになっていました。2つ目のコブが迂回路分ですね。
ホテルを出発した後,すぐにクライムが始まるので,涼しい時間帯だというのに全身から汗が吹き出し,早朝合宿でもしているかのような心拍数の上がり方をします。
それでも登り終えた後に絶景と10時から開店予定のレストランでの朝食が待っているので,ワクワクしながら足を回すことが出来ました。
朝イチで体力が十分にあったせいか,スムーズに登れ,最初の寄り道場所である「道の駅うずしお」に9時には到着しました。
店舗の開店前なので,人が居なくて貸切状態です!
こりゃぁ,写真が撮りやすい‼️
登ってきた甲斐あって,あっちもこっちも絶景だらけです。
だーれも居ないので,焦らずゆっくり時間をかけて撮影アングルを決めることが出来るし,誰にも見られていないので,いろんなポーズを作って写真撮影を楽しむことが出来ました。
人気の観光スポットを早い時間に訪ねるというのもアリですね。
道の駅うずしおからもう一踏ん張りクライムを頑張ると「うずの丘大鳴門橋記念館」があります。
ここにもまた,玉ねぎのオブジェと絶景を楽しめるフォトスポットが複数設置されています。
この中の絶景レストランが10時開店なので,そこで朝食兼昼食を食べようと予定していました。
レストランは,開店前から機械での受付ができるようになっていたので,先に順番をとってから,開店までの時間をお土産ショッピングに充てました。
ロードバイクでの旅行ではお土産を買っても持ち歩くことが出来ないので,一か所でまとめて購入し,全て配送するようにしています。
こちらのショップでは,お土産の品揃えが良く,配送サービスもあったので,レストラン開店の待ち時間を使って効率良く買い物を済ませることが出来ました。人気スポットは開店前に訪ねると,写真も撮りやすいし,レストランの席も取りやすくて何かと都合が良いです!
帰宅後に受け取ったお土産の品々がこちら。
旅の前半で食べて美味しかった玉ねぎやそうめんをしっかりゲット出来ました。送料込みで大体16,000円ってところでした。自転車でこの量は持ち帰れないので,お土産送っちゃう作戦は本当に便利です。
さて,ちょうどお土産の支払いが済んだ頃,レストランの方が10時に開店し,予約した人から順番に案内が始まりました。
お目当てのウニと生シラスのメニューを注文します。
ウニのスープでしゃぶしゃぶした牛肉,新鮮でトロトロの生シラス。美味しくないはずがありません。そして締めのウニ雑炊!
絶品のグルメを鳴門大橋海峡方面の絶景を眺めながら堪能できる贅沢な場所です。
サクラマスの炙り刺しとタコの天ぷらも追加しちゃいました。
朝のクライムでお腹ぺこぺこになってて良かった(笑)
早朝訪問で行列回避してお土産購入と食事を済ませたので,ようやく落ち着いて建物の中を散歩することにします。この頃には,大勢の観光客を乗せた大型バスも到着し,館内の人口密度がだいぶ上がっていました。人気のスポットはやはり開店前に攻めるに限ります。
❷ 自転車の全力!?
2階のレストランがあるフロアーから1階のお土産品店があるフロアーへ降りてみると,うずしおや大鳴門橋等の解説ブースがありました。
その一画に,こんな説明を発見⭐️
『鳴門海峡の潮流は,日本で一番速く,ちょうど自転車を全力で漕いだ時と同じくらいの約20km/h・・・』
いやいやいやいやいや!!
自転車の全力を舐めてもらっちゃ困りますよ!
こんなにサイクリストを歓迎してくれている島だというのに。
素人の私だって平坦を全力で漕いだら30km/hは超えますよ。下り坂なら尚更!そりゃ,上り坂なら…。いや待てよ,もしかして,上り坂の全力ってことですかね?でも上り坂で20kmなんて富士ヒルのプラチナクラスの話であって,私なんて斜度にもよりますけど概ね10km/hも出ませんよ。自転車と一言で言ってもロードバイク,ママチャリ,電動自転車等々あるし,どの車種での全力ってことなのか…。兎にも角にも20km/hってことなので,まぁロングライドの平均時速くらいかなってことでイメージしましたけど。自転車を趣味にしていると,こんな解説のところですっかり「はて?」と立ち止まってしまう私なのでした。
自転車の絵の前で首を傾げながらだいぶ立ち止まってしまいましたが,1階には他にも玉ねぎUFOキャッチャーがあったり,玉ねぎ柄のピアノが置いてあったりと色々楽しめる場所がありました。
ちょうど「丘の上の牛乳パン」なるものが販売開始するとのことだったので,人だかりにつられて行列に並び,牛乳パンと珈琲牛乳パンと2つ食べ比べてみました。
しっとりとした蒸しパンに甘さ控えめのクリームが挟まっていて,チーズ蒸しパンのチーズの風味が牛乳と珈琲牛乳になった感じの見た目より食べ応えのあるスイーツ。
しっかり胃に収めて,そろそろサイクリング再スタートです。
❸ 突然の迂回路にご用心⚠️
うずの丘大鳴門橋記念館からは,しばらく下りが続くので,集中力が切れないように注意しながらブレーキングをして走ります。
下り坂を下り切ったら,あとは海岸線沿いの平坦な道をひたすら北上するのみ!と思っていた矢先「この先通行止め」の看板と係のおいちゃんに行く手を阻まれました。
「この先は,道路が崩れてて全面通行止めだから,迂回路の方へ回ってねー」とのこと。
ヒヨッた私が「迂回路って上り坂ですか?」と尋ねると,
「ここは淡路島だよー。上り坂ばっかりよ!」とのお返事。
しかも「さっき自転車の人が迂回路を間違えて,またココに戻ってきてしまったから,そんなことにならないようにね。しばらく登ってT字路を左に,その次のT字路は右へって案内があるけど,そこは左に行ってね,その次の交差点では右にね。」という,いかにも迷いそうな説明を受けていざ迂回路へ。
すっかりオーシャンビューが消えて「え!?この道で合ってる?」「うっかり戻ってしまってまたあのおいちゃんに会うのだけは勘弁して欲しいなぁ」と終始不安なルートをしばらく走ります。
急な迂回路ハプニングは,ロードバイク旅行においては時間と体力に影響を受けるなぁということを知りました。
❹ 街に漂うお香の香り
無事に迂回路区間を走り終え,予定していたルートに戻り,海沿いを気持ちよく走っていると面白い看板を発見。
看板の意味は分からなかったけど,ついつい足を止めて撮影したくなっちゃう引き寄せ方をしてくるから不思議です。
県道31号線から88号線へ右折し,伊弉諾神宮を目指して走っていると,どこからともなくお香の香りが漂って来ました。しかもしばらく続くんです。
なんとも落ち着いた和の香りです。思わず「う〜ん,良い匂〜い🎵」と深呼吸をしました。淡路島は線香の生産量日本一の地域なのですね。
今から伊弉諾神宮へ行くぞってところでお香の香りに包まれるので,なんとも全身を清めていただいたような,リラックスして走っていけるような心地良い気分になりました。
この辺りの地域ではいつもこの香りに包まれているのでしょうか。そうだとしたら羨ましい限りです。家の中で炊くお香の香りとはまた一味違って,青空の下で新鮮な空気と風の中に終始ふんわりと絡まる清らかな香りという贅沢過ぎる場所でした。
お香の香りを嗅ぐ度に,淡路島のサイクリングの思い出を思い出せそうです。
そして,淡路島三者参り最後の神社「伊弉諾神宮」へ到着。
日本最古の歴史書,「古事記」と「日本書紀」に記載がある中で最も古い神社とされる『伊弉諾神宮』。
厳かな雰囲気と鳥居のすぐ近くにいる狛犬の迫力に圧倒されます。
3日間,お天気も良く,無事に淡路島サイクリングを楽しませていただきありがとうございます。ゴールまでもうしばらく交通安全に注意して走ります。
と,お参りをして,次の目的地へと進みます。
❺ “予約”という名の目標タイム
次の目的地はみんな大好きパンケーキのお店です。
伊弉諾神宮から6.8km走ったところに幸せのパンケーキ本店があることを知り,15時に予約を入れておきました。
ロードバイクの旅の途中で行列に並んで時間を消費することは困難なので,出発前に予約できるお店はどんどん予約を入れてしまいます。
自分の平均時速で到着時刻を予想して予約時間を決めますが,これがなかなか良い目標になって走るモチベーションを上げてくれます。
14:50,ベストな時間にお店に到着しました。
海沿いの最高なロケーションの場所に建つお洒落なカフェ&レストランです。
機械で注文して,予約していた個室へ案内されました。汗だくサイクリストには,涼しい個室がありがたい(^^;;
卵感たっぷりのふわシュワパンケーキ!
こんなのいくつでも食べ続けられるってくらい軽い食感。食べ終わった後もぼんやりオーシャンビューを眺めながら,甘い後味の幸せな余韻に浸ることができます。
さて,淡路島1周も残り20km。
キティちゃんの建物やヨーロッパの街並みをイメージした場所などの景色を楽しみながら走っていると,ゴールが近いことを知らせてくれているような明石海峡大橋が見えてきました。
最後の寄り道場所「道の駅あわじ」に立ち寄ります。
ポケモンの“ルギア”マンホールもしっかり撮影。
ここから大きな橋を見上げていると,旅行前に偶然テレビ番組の「新プロジェクトX」で明石海峡大橋の回の放送を見ていただけに橋の設置に携わった方々のことを思い出して感慨深くなるものがあります。
橋も人も思いも歴史も「つながる」って良いですよね!!
この旅の感動や気づきを次の自分の旅へ,誰かの旅のきっかけへとつないで行けたら良いなぁ✨
❻ 明石にもう一泊してアワイチを振り返る
道の駅あわじからすぐ近く1kmほどのところの岩屋港で無事にゴール!
淡路ジェノバラインに乗って,淡路島を後にします。
この日のうちに新幹線輪行で帰宅することもできるのですが,せっかく兵庫県まで来たなので,明石市にもう一泊してアワイチの旅を振り返ることとします。
明石港と明石駅の間に位置しており,自転車を部屋に持ち込める宿「明石キャッスルホテル」へチェックイン後,いつものように洗濯とお風呂を済ませます。
最終日は何を食べたい気分になるか分からなかったのと,ホテルに自転車を置いて姫路とか神戸まで夕飯食べに出かけても良いなぁなんてぼんやり考えていたので,特にお店の予約はしていませんでした。
洗濯が終わるのを待つ間,部屋でシャワーとロードバイクの輪行を終えるてみると,案外疲労感があったので,遠出を断念しホテルを出て本当にすぐ近くのお店「炭火焼きひろひろ」さんへフラッと入店したのですが,これが大当たり!
鳥刺しも焼き鳥も色んな部位があって,全部旨い!!
仕事帰りと思われるサラリーマンや女子会の賑やかな会話が大阪とか京都とかとはまた違ったリズミカルで柔らかい印象の関西弁が耳障り良く心地良いBGM。
そして,淡路島で食べ歩いている時は「物価高とか円安で最近はこんな金額なのかな〜」と思っていたお支払いが,安い!
さっきまでの疲労感もどこへやら。
調子に乗って,すぐ隣の「残業や」さんへはしご酒!
これまた大当たり!おでんも日本酒も変わり種のおでん大根の唐揚げもめちゃくちゃ美味しかったーっ!!
そして,やっぱり安い!
たまたま近くに座った常連さんと会話する機会をいただき,淡路島をサイクリングしてきた旨を話すと「淡路島はすっかりリゾート地になった。明石と橋でつながってるのにどんどん遠い存在になっていく。パンケーキとか食べに行ってみたいなー。」とのこと。
淡路ジェノバラインを使ってたった13分で行けるのに,遠いだなんて!
“離島=のんびり過ごせる田舎”というイメージを持っていましたが,淡路島は関西や四国からもアクセスが良く,ホテルや観光業の整ったリゾート地なのだと改めて認識させられました。そりゃ,飲食代が高額だった訳ですね。
❼ 2泊してみて分かった!アワイチを1日で疾走する理由
明石のホテル近くの居酒屋を2軒はしごして満腹に食べて呑んでも合計1万円もせず。
そういえば,淡路島で食べた居酒屋は1軒で15,000円も使ったので2次会はコンビニのおつまみで済ませたな。ローストビーフ丼のランチは3,600円したっけな。うにのしゃぶしゃぶは6,600円で,フルーツパンケーキは1,900円。旅行で来てなければ注文をためらう金額です。
しかも,今回は事前予約をしたり,開店前来店で受付をしたことで行列回避をすることができましたが,1日でアワイチ完走予定の時はいちいち並んで食べている時間の余裕はありません。
ロードバイクで走る分,車のガソリン代を自分への飲食に使うと思えば,今回のようにじっくり宿泊しながら高額なグルメも堪能するというプランもお勧めですが,明石駅近くに宿泊してアワイチの前泊,後泊をコスパ良く満喫するというプランも良さそうですね。
アワイチを早朝スタートで1日で終わらせてしまうなんて勿体無いと思っていましたが,リゾート地の観光スポットにいちいち立ち寄っていたら,行列で時間が潰れるし,高くついちゃうんですね。そもそもトレーニング目的で走る人にとっては,寄り道場所は自販機さえあれば良いでしょうしね💦
それにしても,色々な走り方を選択できる地域の作り方が素敵ですよね。
サイクリングマップやモニュメント,自転車向けの標識等の整備が行き届いていて,サイクリストを歓迎してくれている雰囲気を随所で感じることができたのは,心から嬉しく思いました。
自転車で走りやすい地域がどんどん増えていってくれると良いな,次はどこへ走りに行こうかなとワクワクしながら帰路に着きました。
おしまい。
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