サイクリングを楽しむ時に忘れないようにしたいのが「水分補給」ですよね。
夏の暑い日のサイクリングの時,保冷ボトルって使っていますか?それとも使わない派ですか?
さらに,さらに,補給する水分は何を飲んでいますか?
アクエリアスとかポカリスエットとかのスポーツドリンクですか?お茶ですか?水ですか?
私は、いかにしてサイクリングを快適に楽しもうかと,ボトルの種類や補給する水分を色々試してみたので,私の個人的な感想を書いてみようと思います。
❶ 保冷ボトルは必要か?
ロードバイクをはじめてすぐの頃は,特に何も考えず,喉が渇いた頃に自動販売機やコンビニで好きな飲み物を買っては飲み,残ったペットボトルをドリンクホルダーに挿して途中で喉が渇いたらまた飲んで,というサイクリングをしていました。
少しずつ走れる距離が長くなってくると,外気でぬるくなった飲み物が美味しくないと感じるようになり,サーモス製品の自転車専用ボトルがあることを知って購入しました。
こちらが第一号のマイボトルです。
サーモスの自転車専用ボトルは,ステンレス魔法瓶構造ならではの高い保冷力があるので,気温35度でも10度以下を6時間キープしてくれる優れものです。
飲み口はワンタッチで開き、飲みやすいストロータイプになっていて,初心者でも走りながらの水分補給がしやすくなっています。
自宅で粉状のスポーツドリンクを自分好みの濃さに水で調整してボトルの中身を作り,冷たさも自分好みに調整したい氷の数を投入するので,サイクリング中の飲み物事情が一気に快適になりました。
コンビニや自動販売機が見当たらない山の中ほど、登りがあるので,暑さと運動量で激汗をかいて喉がカラカラになるんですよね。
そんな時,冷たい飲み物を飲めると疲れが一気に回復する感じがします。
それに,このボトルを持ってカフェでランチや休息をとったりしていると、店員さんが「お水、入れましょうか?」と優しく声をかけてくださることもあり、氷と水を補充していただいて、持参したスポーツドリンクの粉を入れて、保冷ボトルも私もチャージ完了!となります。
ところが、ある猛暑の日、このボトルの保冷効力に甘えてうっかりやっちまった経験があります。
真夏の気温が35度を超える日中に長時間のサイクリングをしていた際、保冷ボトルの中に氷を多めに入れて持参し、冷たいペットボトルの飲み物を途中で購入し補充してはガバガバ飲んで、ちょっと走って喉が渇いたらまた冷たい物を買って入れて飲んでと繰り返していたところ、すっかりお腹を冷やしてしまい、慌ててトイレ探しをするハメになりました。
そこで次に購入したのがICE FLYのサーモボトルです。
ポリエチレンとシリコンの素材でできていて、保冷能力は約2.5時間とサーモスより落ちるのですが、お陰で冷たい飲み物を飲み過ぎてお腹を壊す失敗がなくなりました。
大量に汗をかくので、水分補給は多めに必要、ただし,それが冷え過ぎているとお腹を壊してしまうので、ボトルの保冷能力を落として調整することにしました。
このボトル、他にも良い点がいくつかあって、まず、柔らかい素材のお陰で握りやすくなりました。
実はサーモスの保冷ボトルの時は、ボトルゲージからボトルを取り出す時にうっかり手を滑らせて落としてしまった経験があります。
このボトルになってからは、グリップが良くぎゅっと握れるのでその失敗はしなくなりました。
それから、サーモスとは飲み口も異なります。
プル式と言って、飲み口を引っ張ることで開閉する仕組みです。
サーモスのストロータイプの時、氷がストローに張り付いて、吸っても吸っても飲み物が出てこないということがたまにありましたが、プル式は、歯で軽く引っ張ってボトルを逆さまに傾け、手で押し出して飲むのでストロー引っ付き問題が起こりません。
それにサーモスと比べて何よりもメリットを感じたのは、軽さと安さです。
中身が空っぽの状態でサーモスは274gあるのに対し、ICE FLYのサーモボトルの方は132gしかありません。氷と飲み物を入れるとその分の重さが追加されるので、ボトルその物が軽いというのはとてもありがたいことです。
お値段も重さ同様、サーモスの約半分になっています。
最後に真冬のサイクリング用にサーモスの直飲みタイプのボトルも購入しました。ちなみに重量は278gと3つの中で最重でした。
第一号のストロー式は保冷専用です。
ストローで熱い飲み物を吸い込んだら間違いなく火傷します。
第二号のプル式のボトルは保温能力もありますが、熱々の飲み物を入れてプル式で吸ったら、ストロー式と同じ惨劇になります。
そこで、直飲みできて保温もできる自転車専用ボトルを持っておくことにしました。
もちろん保冷能力もあります。70度以上も10度以下も6時間保ってくれます。
冬のサイクリングは喉が渇いて水分を摂るというより、温かい飲み物で体の芯を温めるという感じがあるので重宝しています。
夏の水分補給は、ぬるいと美味しくないし、ある程度の冷たさがないと体への吸収が悪くてお腹にチャポチャポ溜まるだけという感じもあって、だからと言って、冷え過ぎているとお腹を壊してしまう危険性があります。
その日の気温やサイクリングの予定時間、運動量等を考慮して、ボトルを使い分け、氷の量の調整で最適な水分を持参できるのがベストかなと思います。
❷ 補給する水分は何を飲む?
保冷ボトルを購入して間もない頃は、ポカリスエットやアクエリアスの粉末を溶かして飲んでいましたが、味に飽きてきてしまったのと、せっかく運動をするので、運動効果を高める飲み物を使いたくなり、最近は、ヴァームのスマートフィットパウダーを愛飲しています。
1袋5.7gずつの個包装になっていて、約500mlの水に溶かして飲むようになっているので、保冷ボトルにちょうど良い容量になっています。
味はレモン風味とアップル風味の2種類あり、どちらも甘過ぎず爽やかな飲みやすい味になっています。
1袋当たりのエネルギーは20kcalで、なんとポカリスエットの5分の1です。
細いスティック状の小さな個包装なので、長時間のサイクリングになる日は、サイクルバックに1〜2本ちょこっと持参できるのも便利で助かっているところです。
ただ、スポーツドリンクは機能性に優れてはいるのですが、それだけでは量が足りないという日もあるので、途中でお水を買って薄めてみたり、利尿作用があって熱中症対策には良くないと言われているけれども口の中をすっきりさせたくてお茶に変えてみたりすることもあります。
ロードバイクに乗っている時の水分補給は「スポーツドリンク派」と「水派」、「お茶派」、「その他」と好みが分かれるところかもしれません。
それぞれメリット、デメリットがあり、スポーツドリンクはアミノ酸やクエン酸等プラスαの成分を摂取できる反面、甘いのが苦手とか、水は入手しやすいけど味がなくて入っていかない、お茶はすっきりした風味は良いけど利尿作用があるし、時にはアイスコーヒーやエナジードリンクが最後のパワーになってくれたなんていうこともあります。
夏場はとにかくたくさんの水分補給が必要になるので、使い分けて乗り切るのが良いかと思います。
それから、冬の寒い時期でもロードバイクは多量の汗をかくスポーツなので、夏ほどではないとしても水分補給を忘れてはならないところです。
❸ まとめ
今回は、保冷ボトルの使い心地を中心にサイクリング中の水分補給に関することについて書いてみました。
自分の喉の渇きの感覚だけに頼っていると、サイクリングの楽しさに夢中になってうっかり飲み忘れてしまうということもありますよね。
私はサイクコンピューターに20〜30分で水分補給アラームを設定するようにしています。アラームが鳴ったら喉が渇いていないくても水分で口を湿らせるようにしています。
熱中症は症状のサインに気づかず重症化してしまうと意識を失ったり、時には命の危険も脅かす恐れがあります。
適切な水分補給で熱中症を予防すること、そして、症状が出始めたら早めに気づいて対処することが大切です。
そのためにも、自分に合ったボトルを見つけて、ボトルの機能を上手に活かし、好みの飲み物を入れて快適なサイクリングを楽しみましょう。
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