【初めての交換】ロードバイクの『ホイール&タイヤ』のアップグレードを大検討!

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こんにちは、ロードバイクと食べることが大好きな当サイトの管理者「旅すけ」です。

数ヶ月前、ロードバイクつながりで友達になった方から「購入時に、はいてるホイールは『鉄下駄』と呼ばれているらしい」という話を聞いてから、ホイールのことが気になって仕方がありません。

馴染みの自転車屋さんで愛車のメンテナンス中に「ホイールでそんなに走りが変わるものですか?」と尋ねてみても、車と同じで足回りのアップグレードというのはフレーム以上に乗り心地に直結するのでど素人にも変化が分かる、とあっさりの返答。

ますます気になる!

「クライムの苦手な人もホイール次第で坂が楽しくなる」なんて意見の人までいた。

サイクルイベント参加中も他人のロードバイクのホイールが気になって気になって、景色を楽しむどころじゃなくなってきた。

「違うホイールで走ってみたい…」そんな欲求が沸々と沸いて収まらない。

ということで、ホイールと併せてタイヤも含めてロードバイク購入後初めてのアップグレードを検討してみよう!と思い立ち、自分なりに調べてみました。

❶ 標準装備のホイールとタイヤのスペック確認から

完成車購入時から約2年、色んなところを楽しく一緒に走ってくれたホイールとタイヤがこちら。

完成車のホイールとタイヤ

スペックを簡単にメモしておくと、

<ホイール:シマノWH-RS100>
重量:1,897g(F805g/R1092g)
素材:アルミ
タイプ:クリンチャー
リムハイト:24mm
サイズ:700C(622×17C)
スポーク本数:F20本、R24本
定価:F9,138円/R10,435円、合計19,573円(税込)

<タイヤ:ヴィットリア ザフィーロ>
重量:380g/本
サイズ:25-622
定価:2,530円/本

前後のホイールとタイヤの重量合計2657g。

なるほど、これが「鉄下駄」と呼ばれる重さ。

❷ ホイールのラインナップ

素材やタイヤタイプ、ブレーキ、リムの高さによって以下の分類がある。

素材タイヤタイプブレーキリムの高さ
アルミクリンチャーリムロー
カーボンチューブレスディスクミディアム
ハイブリッドチューブラーハイ
ホイールのラインナップ

補足1)タイヤのタイプ

クリンチャー」とは、タイヤとホイールの間にチューブを入れて、チューブの圧力を用いてタイヤとリムを固定する方式。

チューブラー」とは、接着剤でタイヤとリムを固定する方式で、低めの空気圧でも走行が可能なのでしなやかな乗り心地だが、パンク修理が困難。

チューブレス」とは、構造はクリンチャーと似ているが、チューブがないのでパンクしても空気が抜けにくい。ただし、チューブレス専用のホイールが必要。

リムテープとシーラント剤を使うことで密閉する構造の「チューブレスレディ」というタイプもある。

補足2)リムの高さ

30mm以下のリムは「ロー」、30〜40mmは「ミディアム」、40mm以上の「ハイ」は『ディープリム』と呼ばれ、サイクリストが憧れるビジュアルで、高いほどに空力に優れ剛性も高まるが、重量も増える。

❸ ホイールの4大メーカー

ショップやネットで紹介されているホイールのメーカーは概ね以下の4社。

通販サイトやカタログ等での用語の見方メモとして、
WO:クリンチャー専用
TL:チューブレス、TLR:チューブレスレディ
HG:スプロケットがシマノorスラム用
UD:スプロケットがカンパニョーロ用
C17:リム幅(C15はナローリムのことで23Cのタイヤ装着が可能)

(1)Campagnolo(カンパニョーロ)-イタリア-

シマノ(日本)、スラム(アメリカ)と並ぶイタリアのコンポメーカー。

カンパニョーロのホイールの最大の特徴は「G3組」というスポークの組み方。

2:1の比率で配置された3つの並行なスポークのグループで構成されていて、より負荷のかかる側に2倍のスポークがあるため、エネルギー伝達と剛性を兼ね備えたスポークパターン。

出典:Campagnolo

2022年10月現在でホイールのグレードを大きく分けると以下のとおり。

名称名称素材タイヤタイプブレーキリムの高さハブ重さ価格
BORA
ボーラ
WTO60カーボン2WAYディスク60mmCULT1590g352,000円
リム1550g352,000円
WTO45ディスク45mm1520g352,000円
リム1496g352,000円
WTO33ディスク33mm1450g352,000円
リム1395g352,000円
SHAMAL
シャマル
CARBONディスクF35/R40mmアルミ1585g214,500円
ULTRA
2WAY
アルミディスクF26/R30mmUSB1592g184,800円
リムF24/R30mmUSB1475g188,100円
ULTRAクリンチャーリム1449g181,500円
ZONDA
ゾンダ
クリンチャーディスクアルミ1675g99,000円
クリンチャーリム1596g79,200円
SIROCCO
シロッコ
リムテープを
貼れば2WAY
ディスク33mm
*リム幅19C
1739g83,600円
クリンチャーリム35mm1775g62,700円
CALIMA
カリマ
クリンチャーリム24mm1826g26,740円

(2)Fulcrum(フルクラム)-イタリア-

イタリアのホイールメーカーで、カンパニョーロの子会社。

2to1(Two-to-Oneスポークレシオ)というフルクラム独自のスポークパターンを採用している。後輪のドライブ側のスポーク数を反対側の2倍多く配置することでホイールの安定性を強化し、ねじれに対する高い剛性と優れた反応性を実現している。

出典:Flucrum

2022年10月現在でホイールのグレードを大きく分けると以下のとおり。

名称名称素材タイヤタイプブレーキリムの高さハブ重さ価格
SPEED
スピード
55Tカーボンチューブラーディスク55mmCULT1395g427,900円
55Cクリンチャーリム55mm1470g378,400円
40Tチューブラーディスク40mm1320g427,900円
40Cクリンチャーリム40mm1400g378,400円
55CMPTZN
コンペティツィオーネ
2WAY
2WAYディスク55mm1570g378,400円
40CMPTZN
コンペティツィオーネ
2WAY
ディスク40mm1460g378,400円
55
2WAY-FIT
ディスク55mmUSB1580g336,600円
40
2WAY-FIT
ディスク40mm1470g336,000円
Racing ZERO CARBONCMPTZN
コンペティツィオーネ
ディスク30mmCULT1440g368,500円
ディスク30mmUSB1450g335,500円
リム30mm1340g321,200円
AIRBEAT
エアビート
400リムテープ
を貼れば
2WAY
ディスク40mmアルミ1640g140,000円
WIND
ウィンド
752WAYディスク75mm1820g205,700円
55ディスク55mm1680g201,300円
40ディスク40mm1620g198,000円
40Cリム40mm1555g196,900円
Racing ZERO
レーシングゼロ
CMPTZN
コンペティツィオーネ
アルミディスク30mmCULT1570g201,300円
ディスク40mmUSB1590g159,500円
リムF27/R30mm1490g151,800円
Racing 3ディスク28mmアルミ1660g105,600円
リムF27/R30mm1560g84,700円
Racing 4リムテープ
を貼れば
2WAY
ディスク34mm1710g71,500円
クリンチャーリム35mm1725g64,900円
Racing 5リムテープ
を貼れば
2WAY
ディスク24mm1660g62,700円
クリンチャーリムF24.5/R27.5mm1650g50,600円
Racing 6リムテープ
を貼れば
2WAY
ディスク24mm1780g53,350円
クリンチャーリムF24.5/R27.5mm1760g39,600円

(3)Shimano(シマノ)-日本-

釣具と自転車のあらゆるパーツを製造している、大阪に本社を置く日本のメーカー。

スポークを左右非対称にする「オプトバルスポークシステム」やメンテナンス性の高いカップ&コーン式のハブを全てのホイールに採用するなど独自のテクノロジーでコスパの良いモデルが多い。

出典:Shimano

2022年10月現在でホイールのグレードを大きく分けると以下のとおり。

名称名称素材タイヤタイプブレーキリムの高さ重さ価格
ロードコンペティション
(DURA-ACE)
WH-R9270-C60-HRカーボンチューブレスディスク60mmF751g
R858g
F107,690
R125,840
チューブラーディスク60mmF667g
R770g
F107,690
R125,840
WH-R9200-C60-HRチューブラーリム60mmF653g
R796g
F107,690
R125,840
WH-R9270-C50チューブレスディスク50mmF674g
R787g
F107,690
R125,840
チューブラーディスク50mmF610g
R723g
F107,690
R125,840
WH-R9200-C50チューブラーリム50mmF586g
R773g
F107,690
R125,840
WH-R9270-C36チューブレスディスク36mmF620g
R730g
F107,690
R125,840
チューブラーディスク36mmF522g
R632g
F107,690
R125,840
WH-R9200-C36チューブラーリム36mmF602g
R684g
F107,690
R125,840
ロードコンペティション
(ULTEGRA)
WH-8170-C60チューブレスディスク60mmF738g
R911g
F72,600
R84,700
WH-8170-C50チューブレスディスク50mmF698g
R872g
F72,600
R84,700
WH-8170-C36チューブレスディスク36mmF657g
R831g
F72,600
R84,700
ロードコンペティション
(105)
WH-RS710-C46チューブレスディスク46mmF719g
R893g
F60,720
R63,250
WH-RS710-C32チューブレスディスク32mmF665g
R839g
F60,720
R63,250
ロードスポーツWH-RS700-C30カーボン/アルミ2WAYリムF24/R31mmF616g
R924g
F56,573
R65,745
WH-RS500アルミ2WAYリム24mmF705g
R944g
F36,313
R38,321
ロードツーリングWH-RS300クリンチャーリム24mmF770g
R1057g
F15,865
R17,529
WH-RS100クリンチャーリム24mmF827g
R1105g
F9,183
R10,435

表の一番下に出てきた「WH-RS100」が、自分の完成車に標準装備されていたホイール。一覧表にしてみると、改めて「鉄下駄」と言われた理由を感じ取りやすい…。

(4)Mavic(マビック)-フランス-

フランスの自転車総合パーツメーカー。ヘルメットからシューズまで幅広く製品を取り扱っており、その中核を担っているのがホイール。

創業時から長年にわたってリムを作り続けてきており、リムの軽量化を実現し、踏み出しが軽いため加速しやすい。40年以上、世界のレースをサポートし続けている黄色い車で馴染まれている。

出典:MAVIC

2022年10月現在でホイールのグレードを大きく分けると以下のとおり。

名称名称素材タイヤタイプブレーキリムの高さハブ重さ価格
COMET
コメット
ROADカーボンチューブラーリムSUPFTS-Lスチールリアのみ
1100g
R363,000
COSMIC
コスミック
SLR65USTディスク65mm
Foreカーボン
インスタントドライブ360F720g
R850g
F132,000
R165,000
SL65USTディスク65mmF820g
R930g
F89,100
R108,900
ULTIMATE
アルチメイト
USTディスク45mmF560g
R665g
F226,600
R301,400
チューブラーディスク40mmF565g
R675g
F226,600
R301,400
SLR45USTディスク45mm
Foreカーボン
F655g
R785g
F132,000
R165,000
SL45USTディスク45mmF730g
R845g
F89,100
R108,900
SL40USTリム40mmF704g
R895g
F89,100
R108,900
SLR32USTディスク32mm
Foreカーボン
F630g
R760g
F132,000
R165,000
SL32USTディスク32mmF692g
R807g
F89,100
R108,900
KSYRIUM
キシリウム
SLアルミUSTディスク22mmF723g
R852g
F49,500
R60,500
SLUSTリム22mmF645g
R835g
F49,500
R60,500
SUSTディスク22mmF750g
R820g
F37,400
R45,100
SUSTリム22mmF675g
R895g
F37,400
R45,100
30USTディスク30mmペアで
1790g
F27,500
R33,000
AKSIUM
アクシウム
クリンチャーディスク21mmF870g
R1035g
F22,000
R27,500
クリンチャーリム21mmF845g
R995g
F19,800
R24,200

マビックは以前、ホイールとタイヤをセット販売していたようですが、タイヤの規格が統一されるようになってからホイールのみでの販売も行うようになっている。

❹ 続いて、タイヤのこと

ホイールだけでもお腹いっぱいになるくらいの情報量ですが、初心者が初めてのホイール交換をするのに、タイヤを変えないわけにはいきません( ̄Д ̄)ノ

引き続き、タイヤのメーカー等について整理していきます。

(1)Continental(コンチネンタル)-ドイツ-

ドイツの総合タイヤメーカー。2018年、10年ぶりに「4000SⅡ」シリーズを一新し「Grand Prix 5000」が登場。ブラックチリコンパウンドを使用したタイヤは耐久性が高く、グリップ力や転がり抵抗も良く万人ウケしているオールラウンドモデル。

名称23C25C28C価格
GP5000 クリンチャー200g225g240g11,000円
 〃 チューブレス250g280g13,000円
*カラーはBlackとBlack/Trasparent skin

他に、GP5000より抵抗を抑えて軽量化し、ヒルクライム向けモデルの「TT」や、グリップ力が強く、雨天時やヘビーユーザー向けの「Grand Prix 4-Season」といったモデルもある。

(2)Schwalbe(シュワルベ)-ドイツ-

100年以上の歴史がある老舗のタイヤメーカー。2020年にリニューアルした「Pro One」は、新しいカーカス構造によってしなやかさを増している。

名称23C25C28C価格
Pro One クリンチャー235g250g11,440円
 〃 チューブレス265g280g13,530円
*カラーはブラックとトランスペアレント

他に、5mm厚の耐パンクベルトを装備したオールラウンドモデル「Durano Plus」もある。

(3)Pirelli(ピレリ)-イタリア-

フェラーリやランボルギーニのタイヤとして有名なピレリは、2017年からロードバイク界へ参入。F1レースのスポーツカーで培われたコンパウンド技術やトレッド技術を自転車にも採用しシェアを伸ばしている。

名称24C26C28C価格
Pゼロヴェロ クリンチャー215g235g255g9,400円
 〃 チューブレス295g295g15,000円

2021年に登場したレーシングモデルの「Pゼロレース」やドライとウェットの両方に対応できる「Pゼロヴェロ4S」といったモデルもある。

(4)Vittoria(ヴィットリア)-イタリア-

2015年から非常に薄く強度の高いシート状の物質「グラフェン」を採用し、『コルサスピード』という呼び名があるほどレーシングタイヤの代名詞となっている。

名称24C26C28C価格
Corsa クリンチャー190g200g210g7,997円
 〃 チューブレス260g285g300g8,999円
*カラーはALL BLACKのみ

他に、石畳にも耐えうる厚みのある「Corsa Control」というモデルもある。

❺ まとめ

大手メーカーのホイールとタイヤにグレードについて、初心者の視点で情報を整理してみた。

あとは、
・タイヤをクリンチャーにするのかチューブレスにするのか
・タイヤの太さを25Cのままにするのか、28Cに変えてみるのか
・予算をどの程度にするか
・見た目が好きかどうか

この辺りの視点で絞り込んでいくこととしたい。

クリンチャーにするとしたら、チューブにも「ブチル」か「ラテックス(天然ゴム)」という選択肢が出てくるようだが、一気に変えてしまうとどれの効果で走りが変わったのかが分からなくなるので、今回はチューブの素材は変更せず、今後ぼちぼちと検討していこうと思う。

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